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2/11の講義 & ライブに向けて
第1回目は
『僕の好きなーカーと、その頃の音楽』と題してお送りします。
ご予約がまだの方は、お早めにお願いします。

さて、予習をしておくと、さらに楽しめるし、僕も準備出来るので、ブログに予習を書いて行きます。
ネットの情報をかいつまんで載せておきます。
(wikipediaより)
チャーリー・パーカー1920年8月29日 - 1955年3月12日
享年34歳
ジャズの天才アルトサックス奏者。「モダン・ジャズ(ビ・バップ)の父」とも言われる。1945年から1948年に掛けてが活動の最盛期であり、天才的なひらめきを伴ったそのアドリブは伝説化している。若き日のマイルス・デイヴィスを自分のバンドに起用した。
ーーーーーーーー

僕も17歳のころ初めてチャーリーパーカーのレコードを聴き、18歳の夏にはアメリカにいました。アメリカのボストンでバークリー音楽院に入学。ラジオから聴こえてくるチャーリーパーカー特集を聴き、たまらなくなって、ギターからサックスに転向。以来、大変苦労をすることになり、でも今は、とても良かったと感謝しています。

さて、パーカーのすごい所はなんと言っても、その、アドリブです。もう30年勉強しているけれども、未だにその奥義を会得出来ません。

また、今までに聴いたミュージシャンの中でパーカーの影響を受けているという人でさえ、パーカーのアドリブの高みまで到達した人を聴いたことがありません。
ワン・&・オンリーです。

もちろん、そのアドリブはありとあらゆる角度で研究され続け、内容的にはもはやジャズの基本的な常識にまで理論化されているようですが、それでもなお、瞬間的に反射的にその技を自由に操ることは、非常に困難だと僕は思っています。

一つには、パーカーのフレーズには比較的まねをしやすい、インサイド(ダイヤトニックまたはコード進行に添った)な音の流れと、そうとは言い切れない音使いとが混在して、パーカーを模倣する場合、その比較的まねしやすいフレーズの中に終始してしまい、パーカーがその外へ自由に出入りしている所を見逃してしまうからでしょう。外へ出る(アウトサイド)ときの方法は理論的には縦割りのコードのりハーモ二ゼーション(代理コード)を使っているという説明になりますが、実は本人がそう考えてやっていた訳はないと思います。

ここから僕の解釈ですが、、、

その頃のジャズはビッグバンド中心でしたので、ミュージシャンは譜面に縛られ欲求不満の解消として、また、新しさへの挑戦として、ジャムセッションを行っていました。お客もそこに、エネルギーを感じていたでしょう。セッションの曲は当然、みんなが知っている曲でした。最初は普通にメロディーを演奏していたのでしょう。次第に演奏はヒートアップし、メロディーは崩され、テンポは早くなり、元の曲とは全然違う演奏になり、その上に新しいメロディーが作られました。コード進行はさらに自由に解釈され、パターン化された新しいコードが当てはめられました。
そんな状況の中で、パーカーは自分のスタイルを確立して行ったのです。

彼の天才的な頭脳は、ビバップのパターン化された音の流れ(コード進行)を、メロディーとリズムの塊として把握し、音の流れを縦に解釈せず、横に流れて行くスピード感を追いかけて行くような、刺激のある動きを作り出すことに成功したようです。

この流れを正直に受け継いだサックスプレーヤーはエリック・ドルフィーと、オーネット・コールマンだと思います。2人ともフリージャズと思われていますが、その音楽はしっかりとした理論(オリジナル)に基づいています。特にオーネット・コールマンのハーモロディクスというメロディーとハーモニーを一つのものとして考える理論は、このパーカーの手法を汲んでいるものだと考えることもできると思います。

今日はこの辺でやめます。
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無題
感動したり、心地良いとか好きとか感性で受け止めて聴いている音楽。
でも、音楽家は、こんなことも考え分析しながら聴いているのですね。
hinano 2009/02/03(Tue)12:18:39 編集
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三四朗
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音楽家
自己紹介:
ミュージシャン、サックスプレーヤー、作曲、アレンジ、プロデューサー
活動母体/サパトス、三四朗グループ、クリオネ、いにしえのトリオ
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